相見積をとるときは…

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

新しいお客様に連絡を頂いて、お家に行きました。
「リビングと和室を一部屋にしたいんです。
 でも、時々は仕切りたいの。
 見積もりしてくれる?」
「計画図面とか仕様書とか、ありませんか?」
「そういう物はありません。
 他にも、見積もり取ってるの。
 みんな同じ条件にしないといけないからね。
 他の所もこれで見積もりしますって、言ってたわよ」
「でも、どんな仕様で行くのか、
 どんな感じの仕切りが良いのか、
 ある程度決まってないと、金額が変わってくるので」
「そんな事、あなたが考えて出せばいいじゃない」

デザインコンペ?
提案重視なの?
いろいろと思いましたが、
きっと何を聞いても、答えてくれそうにないので、
写真と寸法を取りました。

お部屋の雰囲気は、落ち着いたクラッシック調です。
ちょっと重厚な家具があって、
海外の調度品が、あちこちに飾られています。
この感じに合う物を選ばないと、安っぽくなるな
そう思いました。

持ち帰って、
図面を起こして、仕様を考えて、金額を出しました。
出来上がったものを持って行くと、
「ありがとう。見ときます」
そう言って、ドアをガシャン。
この方、説明も聞かずに、
見積もりの内容がわかるんだろうか?
きっと、どこの会社も、
やり方も仕様も金額も、全然違うと思うのに、
どうやって比べるんだろう?
不思議に思いました。

それから、2週間くらいしてから、
電話があって
「おたくの見積書が一番高かったので、今回はお断りします」
あらっ。
断られてしまったけど、
相性が合わなそうだったから、断られて良かった、
と思う事にしました。

それから、しばらく経って、
そこの家の近くに行った時、偶然にそのお客様に出会いました。
「こんにちは。ご無沙汰してます」声を掛けてみました。
「あら、この辺にきてるの?
 あなたにちょっと言いたかったのよ。
 リフォーム、一番安い見積もりの所に頼んだんだけど、
 追加追加で、最後には、一番高くなって、
 揉めて揉めて。
 主人も、何だこれは!って、怒鳴り散らして、
 大変だったのよ」
ほんとに、そうだと思います。
図面作って、仕様を決めて、ちゃんと整えてから、
相見積を取らないと、
比較のできる見積書は出てきません。