おうちとよっちゃんの改造計画~元気の無いよっちゃん~

よっちゃんとは、偶然、駅で会いました。
「あれ?みどちゃん?」
「わー!よっちゃん?久しぶり」
近所に住んでるのに、3~4年ぶりです。
電車の中で、降りる駅まで話をして、
次の週末に、焼き鳥屋さんに行く約束をしました。

よっちゃんは、赤ちゃんの時からの幼馴染の同級生。
3~4年前、ご主人が事故で亡くなったときに、
時々会ったっきりです。
焼き鳥屋で
「久しぶりに乾杯~~!」
女子同志、いろんなおしゃべりが始まりました。
子どものこと。孫のこと。親のこと…
そして、
「言ってなかったけど、私ね、離婚してん。
 よっちゃんと同じ、ぼっち生活」
って、旦那の話になりました。
「そっかぁ~。
 うちは、突然の事故だったからね。
 まだ、信じられないって感じで…そんまんま。
 何も片付けられへんのよね~。」
「そんなん、仕方ないよ」
「でもね、
 旦那は死んじゃったし、子どもは結婚しちゃったし、
 もう、私の役目は終わっちゃったなぁ、というか
 なんか、今は意味のない日を送ってる、っていうか…
 いつ死んでも、もう誰も困らへんし。」
「そんなん、あかんよ。
 誰にも遠慮することなく自由やん。
 これから、自分の人生、一緒に楽しもうよ。
 まだ、終わりちゃうよ!」
「私は、みどちゃんとちゃうねん。
 でも、ええなぁ~。能天気で…
 羨ましいわ」
「LINEやってる?交換しよ~~
 つまんなかったら、連絡してよ」

美味しい焼き鳥を食べて、
ちょっと元気になったよっちゃんと
別れました。
お互い、誰も居ない家に…