ユニットバスが全てじゃない

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

もう、クソ暑いけど、
それでも、
セミはツクツクボウシと鳴いて、
夜にはコウロギが鳴いています。

野生は、ちゃんと秋を感じているんですね。
虫のくせにすごいです。

「お風呂を直そうと思っているのですが…」
というご相談がありました。
お客様のお友達からの連絡でした。

見せてもらいに行くと、
壁も湯舟も天井も、桧でできた広いお風呂です。

「素敵なお風呂ですね。毎日お手入れされてるんですね」
「ええ。でも、どうしても湯舟だけは腐ってくるのね。
出入りのガス屋さんに相談したら、
ユニットバスに替えましょうって、言われたんだけど。
大きさが2/3くらいになるみたい。
残りのところはそのまんま空洞になるって。
これってどうなんでしょう?」
「湯舟だけが悪いんですよね?
他にお風呂で気になるところはありますか?
広すぎて寒いとか、掃除が面倒とか…」
「いいえぇ。気になることなんて何もありません。
このお風呂が主人も好きです」
「それじゃあ、湯舟の入れ換えをしましょうか。
また桧の湯舟にしますか?」
「いえ、湯舟はまたすぐ腐って来るから。
今度は腐らないほうがいいわ」

ということで、
人工大理石の浴槽に取り替えました。
桧の壁も、天井も、広さも、そのまんまです。
工事費も、ぐっと抑えられました。

昔からの工法のお風呂、在来工法といいます。
木造の家では、
シロアリの処理ができないし
冬でも、お湯が張られて暖かいので、
シロアリがお気に入りの場所です。

だから、ほんとは
ユニットバスにする方が、家のためには良いです。

でも、
大きく開いた窓があったり、
広々してたり、
形が四角じゃなかったり、

そんなお風呂は
あえてユニットバスにしなくても、
腐った土台や柱は入れ替えたり、
防水をやり直したり、
シロアリ防除の処理をしたり、
手を加えてやり直すことができます。
諦めないで!!

お気に入りを手放して、
お金を掛けて、
ずっと後悔するのは寂しいです。
何とても、
客様の願いを叶えるために、頑張ります。

どうか、
お気に入りのお風呂で、
虫の声を聴きながら、
一日の疲れを取ってください。