夫婦それぞれの個室

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。


ご主人の定年を機に、思い切ってリフォームを考えたお客様。
打ち合わせにお伺いしました。
寝室の話になった時です。
「私ね、リフォームしたお友達の家で見たんだけど、
 自然素材を使った部屋が素敵だったのよね。
 そんな感じにしたいなぁと思ってます。」
「自然素材って何や?」
「無垢の板張りの床とか、珪藻土を塗った壁とか。
 柱が見えてたりして、木の温もりを感じる、
 みたいな感じのもんよ」
「そんなん。昔の田舎の家やんか。
 板の間って、子どもの頃、冷たかって嫌やったわ。
 土壁とかって、ずず黒なって、汚いで
 俺は、嫌いや」
「自然の物は、時が経つと、味が出てくるねんよ。
 汚れて来ても、味やんか」
「何言うてんねん。やらしいだけやで」
「そんなん言うんやったら、あんた下に住みよ。
 私、上で好きなようにして住むわ」
結果、
1階のリビングやキッチンは、
汚れやすい所だということで、
ご主人の意見を通して、汚れにくい素材を使いました。
そして、奥様の部屋は、
2階にあった子ども部屋2部屋をワンルームにして、
奥様のお気に入りの杉板の床と珪藻土の壁で仕上げました。
所々で木の柱や梁を出して、
お気に入りの籠り部屋の出来上がりです。
1階では、
ご主人様が、汚れにくい素材の部屋で、
思いっきりタバコを吸って、上機嫌で過ごしておられます。

ご夫婦で、部屋を分けたことで、
リフォーム前よりも、
リビングで食事をする時など、
顔を合わせた時は会話が増えたそうです。
「なんか以前より、仲良くなったわ」って、仰います。
少し距離を置くっていうのも、良い事ですね。