クロスの選び方

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

お風呂の入れ換えをする時、
どうしても出入口の大きさや位置が変わる時があります。
そんな時は、
脱衣室兼洗面所の壁のクロスの張り替えをします。
お風呂の入り口がある面だけでいいんですよ。
でも、いっその事全部張替える人が多いです。
一面だけ綺麗になると、
もともとの壁が急に汚く汚れて見えるから。
2年経つと、クロスの柄はリニューアルします。
だから、「同じ柄で」と言われても、同じものはありません。

「クロスの柄を選んでいただきたいんですけど」
お客様にお願いしました。
「任せるわ」
「できたら、お好きなものにされたらと思います」
「どれがいいかわからへんし」
「どれでもいいですよ。
  この中のものだったら、どれでも合いますよ」
「でも、こんないっぱいあるやん」
「まあ、ザ~~っと見てみてください」
お客様は、クロスの見本帳を手に取って、
ペラペラと繰っていかれます。
時々、ちょっと止まるところがあります。
すぐに付箋を付けました。
最後まで見終えると、
「どれも、みんな似たような感じで、わからないわ」
「ちょっと、付箋が付いたとこだけ、もう一回見てもらえます?」
「あら、どれもいい感じだわ」
「その中から選ばれると良いと思いますよ」
「そうねぇ。え~~、これとこれ。どっちがいいかしら?」
「どうしても迷われるなら、
  目をつぶって指が当たった方にされたらどうですか?」
「そうね…」
目を閉じで「じゃあこれ!」
目を開けて「やっぱり、こっちにするわ」
クロスの柄決定です。

何気なくパラパラと見てても、気になる所で少し止まります。
意識してなくて、ご自身では気付いてなくても、
同じ傾向の柄で、止まってることが多いです。
おもしろいですよね。
その人その人の好みって、ちゃんとあるんです。
自分のお気に入りに決まったら、
その空間は、気持ちのいい空間になります。
たま~~に、
思ってた感じと違ったっていう残念な結末になることもあります。