節水トイレってホントに節水?

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。


便器の入れ換えで、今までより水道代が安くなる、
そんな宣伝をよく聞きます。
チラシが入ったりもします。
トイレメーカーさんは、
日夜努力して、
少しでも少量の水で便器の中を綺麗にするか、
考えてはります。
でも、その先のことは考えてません。
そしたら、
その先はどうなってるのか?
道路に埋設された下水道管を目指して、
敷地内の排水パイプの中を流れて行きます。
トイレの位置によって、
排水パイプの長さは、長かったり短かったり、
それぞれの家によって違います。
排水パイプの勾配は、だいたい1/100です。
1m行って1cm下がる傾斜が付いてます。
これは今も昔も変わってない。
「なんで一々変えるねん」と水道屋さん。
でも、水の量は
以前は1回につき12リットルだったのが、
今では4リットルになって…

「トイレが流れなくなって…見てもらえますか?」
お客様からの電話でお伺いしました。
見ると下水管が詰まっています。
まだ、土管のお家でした。
亀裂なんかもあったりして、詰まりやすい環境です。
掃除するだけじゃなく、
配管の遣り替えと会所の交換をしました。
綺麗に流れるように整えて…
流れるかどうか実験。
紙を流してみますが、やっぱり途中で止まります。
3回流して、やっとちゃんと流れました。
新しいトイレに替えて、3か月だったそうです。
「折角節水トイレに替えたのに、残念なんですが、
 1回の使用につき3回流してもらえますか?」
そうお願いしました。
結局、水の量は1/3になったけど、
3回流すので、
何の節水にもなってない結果に終わりました。

そうそう!
新しいお家の人も、油断しないでね。
トイレの位置が道路から一番遠くにある場合は、
ヤバイかもです。
節水トイレが主流だからって、
配管の勾配は急にしてないので、
詰まる可能性あります。
一番良いのは、
一番奥がお風呂だったら、詰まっていても、
お風呂の溜まったお湯を一気に流すので、
一緒に流れて行って解消されちゃいます。
できれば、時々、会所のチェックもしてみてね。