たかが手摺・されど手摺~介護保険住宅改修~

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

ホントだったら、今日からオリンピックが始まってましたよね。
池江璃花子さんのメッセージには、ジ~ンときました。
年配者の間では、「オリンピックまでは生きよう!」が合言葉だったようですが、
お客様は「もうあと1年はしんどいなぁ」と仰られてました。

先日、介護保険を使って、住宅改修工事をしました。
介護認定を受けると、介護保険で住宅改修工事を一部助成してくれます。
上限20万円で、9割の助成があります。(高収入の人は8割とか7割です)
だから、2万円の費用で20万円の工事ができます。
20万円を超えた費用は自己負担です。
もし40万円の工事をしたら22万円の自己負担になります。
ただ、それでは負担が多くなるので、
100万円までは、市が一部負担してくれる制度を作っています。
これは、市によって違いますので、気になったら市役所に問い合わせてみてください。

今回の工事は、介護保険の助成金の範囲で工事しました。
手摺の取付工事です。
トイレ・洗面所・お風呂・玄関に取り付けしました。

手摺って不思議なんですよ。
例えば、トイレの手摺。
別に手摺が無くても、普通に座ったり立ったりできる人でも、
手摺が付くと持ってしまう。
玄関の手摺も階段の手すりも、手摺が付くと、使います。
無意識に安全を保とうとするのか、楽しようと思うのか、
あれば持つ。面白いな。

以前に、トイレットペーパーのホルダーが、
すぐに取れてしまうお客様がおられました。

「何もしてへんのに、すぐ取れるんや。もっとしっかり付けてんか」
何か原因があると思いました。
そこで
「一度、便座に座ってください。そして立ってみてもらえませんか?」
すると、
「よいしょ!」っと、
ペーパーホルダーをギュッと持って立たれたんです。
原因判明!
「手摺を付けましょ。そしたらもうペーパーホルダーは取れませんよ」
ご健康な紳士でしたが。

たかが手摺、されど手摺。

絶対に取れないように、
心を込めて取り付けさせていただきました。