みんな思い通りに死ねる

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

事務所の近くに、小さな建物が建ちました。
何だろう?コンビニかな?
と思ってたら
「家族葬のセレモニーハウス」という看板が取り付きました。
うちの両親はここで、かな?
いつか分からないけど、遠くは無いだろうな。
「ピンコロがいい」って言ってるから・・・
死ぬ時は、思った通りで死ねる、らしいです。

私の大好きな人に、
とっても陽気で前向きなヤヤちゃんという友人がいました。
若い頃からのリウマチで、
全部の関節にはボルトが入って動き辛い身体でした。
「みどりちゃん。素敵なレストランがあるから行こうよ」
ヤヤちゃんに誘われて行きました。
ビルの上にある素敵なレストランです。
「ヤヤちゃんは、食事の制限って無いの?」
「うん。透析になると何でも食べれるよ。
 中途半端に悪いと制限があるけど、究極になると楽よ~」
「透析、辛くない?」
「全然。だって透析で自由に生きられるから」
「何で自分だけ、とか思わない?」
「私は神様に選ばれたと思ってるから。
 神様は、乗り越えられる問題しか与えないのよ。
 私は楽しんで受けて立ってるん」
「えらいね~」
「違うよ。バカだから考えないの」
「ヤヤちゃんといると元気になるわ。ありがと。
 思い通りに行かないこといっぱいあるから」
「そだね~。
 でも、人はみんな死ぬ時だけは思い通りに死ねるんだって」
「そ~なの~」
そんな話をして、半年後。
インフルエンザが原因で、あっという間に亡くなってしまった。
リウマチの薬は、免疫力が低下するらしいです。
Facebookが全然アップされないなぁと思ってたら、
お母様から電話がありました。
「生前に仲良くしてもらってたと思われる人に
 お知らせさせてもらってます。安らかに息を引き取りました」
「お知らせありがとうございます。ご冥福をお祈りいたします」

ヤヤちゃん、死ぬ時は思い通りでしたか?
あれから、4年が経ちました。
でも、何かきっかけがあるたびに、
ヤヤちゃんの言葉を思い出します。