昭和の風物詩、雨戸

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

子どもの頃、
私の役割は、朝、雨戸を開けることでした。
真っ暗な家の中が、
急に明るくなる瞬間がとっても好きでした。
一日の始まりって感じです。
結婚して、マンションに住むと、
まず、違和感を感じたのが、雨戸が無いこと。
ガラスだけで、
外と内との境に何もないのが不安でした。
台風の時はどうしよう。恐ろしい。
でも、時と共に慣れてきて、
今では平気に過ごしてます。

最近の家は、雨戸も庇も無い所が増えています。
ちょっとでも、安く仕上げて高く売るために、
削ってるって感じです。
主要な窓だけにシャッターを付けて、
あとは面格子。

古い家のお客様からのお困りごとは、
「ご近所は朝から静かなのに、
 うちだけ朝からガラガラって雨戸の音が大きくって。
 いっつもご近所に迷惑掛けてるみたいで嫌なのよ」
窓のたくさんある家です。
「でもね~。皆さん、どうして静かなんでしょう?」
廻りの家は、
みんなシャッターが付いています。
改めて見回すと、
雨戸の家はお客様の家だけでした。
阪神大震災で、
家が傾いたので、窓が歪になってて、
余計にガラガラと音がして、
おまけに閉まりにくくなってます。
「よく開閉する主要な窓だけでも、
 シャッターの窓に替えましょうか?」
そう提案しました。
ちょうど、外壁の塗装もやり直す時期だったので、
合わせて工事しました。
電動シャッタ―になって、開閉も静かです。
朝のお客様のストレスが解消されました。

だんだんと、
昭和の風物詩が失われていきますね。
雨戸を開けて、
隣近所の人に「おはよう」って挨拶を交わす風景は、
令和には通じない昭和でした。