その補強。騙されているかも!

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

「家族がコロナ陽性になったので、延期してください」
金曜日にお伺いの予定でした。
「大変ですね。お大事にしてください」
コロナ。今まで遠くの話だったけど、
だんだん身近に感じるようになりました。


お客様の家の屋根裏を覗くと、
いっぱい金物が取り付けてありました。
建物の調査のために除いたのですが、
ちょっと残念な気持ちになりました。
「以前に、耐震補強とかされたことは、ありますか?」
お客様に尋ねてみました。
「震災の後、1年ぐらいしたときに、
 耐震補強しましょうって、業者の人が来て、
 やってもらいましたよ。」
「結構高かったんじゃないですか?」
「そう、高かったわよ。
 200万円くらい取られたかしら。
 びっくりしちゃって。
 でも、震災で傷んでたから、補強してもらえて。
 安心料と思ったら、やってて良かったわ。」
どうしよう。
ホントのこと言ってもいいか、悪いか。
お客様、騙されています。
何にも関係のない所に、
ただ金物を取り付けているだけです。
これだけ取り付けするだけでも、大変そうと思うくらい、
いっぱい付いてます。
でも、どれ一つとして、耐震補強になってません。
20年間、安心して信じてきてはるのに、
「騙されてます」って、いきなり言えない。
「そうですよね。
 たくさん付いてますから、高かったんでしょうね」
その日は、それ以上は話しませんでした。
後日、調査結果をまとめて、
報告に行ったときに、お伝えしました。
リフォームと合わせて、
正く耐震補強をさせていただきました。

補強してると信じていたら、
敢えて耐震補強の調査なんか依頼しないと思います。
今回は、偶然違う調査で覗いたので、発見できました。
でも、
そのままの家が、他にもあるかもしれません。
思い当たることがあれば、
一度調査してもらうといいですよ。