意思疎通の難しさ

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

マスク着陸男。
最近は、あんな理屈を言う人が増えてきたのかなぁ。
法律に縛られなくても、マナーと想いやりがあれば、平和に行くのに。
「スカッとジャパン」に出てくるような人物が出てきて欲しいですね。

2年前のことです。
マンションの全室カーペットだったところを、フローリングに替えたことがあります。
マンション用のフローリングって、
実際の板の暑さは7~8mmで、下にゴムとかフワフワの緩衝材が付いています。
これは、下の部屋に、
物を落とした時の音とカバタバタ歩く足音がしないように、遮音するためです。
だから、普通の木造住宅のフローリングよりもフワフワします。
足の感触が、ちょっと気持ち悪い。
フワフワするから、床鳴りもします。
そんな特徴をお客様に、説明しました。
初めてのお客様でした。気さくな感じの良い女性でした。
工事を終えて、
全体をみんなで見回って、お客様も笑顔でOK下さいました。
「ありがとう」ってプレゼントまで下さいました。

それから1か月後。
「敷居の際が、押さえるとフワフワするのよね。」と、お客様から電話。
大工とすぐに直しに行きました。
「ほかに気になる所は無いですか?」
「特にないわ」

また1か月後。
「床鳴りがするのよね。」
また大工と直ぐに行って直しました。

それから2か月後
「廊下のフローリングに、傷が付きっ放しのまま放っておくんですか!!!」
すごい剣幕で電話がありました。
すぐ確認しに見に行きました。
身に覚えのない擦れたキズでした。
「キズはあるし、
 床鳴りは、気がおかしくなるくらいギシギシあちこちでいうし。
 我慢できないから張替えしてちょうだい。
 建築士事務所協会や商工会議所や相談して見てもらったけど、
 こんなにひどいのは、張り替えるしかないって言われたわ。
 あなたの所は、もう信用無いから、他でお願いするから工事費払って」
「よその施工した工事の、後始末をしてくれる所は無いと思います。
 張替えても、フローリングの性質上やっぱり床鳴りはします。
 床鳴りを直す経験をたくさんしてきた、別の大工を連れてきます」
半年くらいやり取りしてました。
水掛け論です。
最後は、もう、覚悟を決めて、
お客様に対しての思いと、修繕内容を書いて、
その内容で、受け入れてもらえなければ公的機関に判断してもらいますと締めて、
配達証明郵便で送りました。
すると、、お客様も同意してくださって、修繕が完了しました。
納得して頂けて良かった。

実は、
お客様が仰った「張替えるしかない」という根拠を、確認しようと思って、
お客様が相談されたという所を全部回ってみました。
そこでは、どこも
「そんな相談は、受けたこと無いし、相談受けても、見に行くことは無いです。
 もし万が一、見たとしても、現状を伝えるだけで対処方を言う事は絶対ない。」
という返事でした。

でもね。
私たちには、気にならない、わずかな床鳴りでも、床鳴りしてるのは事実です。
お客様にとって、苦痛と感じられたのは、嘘じゃないと思います。
できる限り、この問題に取り組んだ、私たちの頑張りを認めてくれて、
妥協かもしれないけど、納得してくださったお客様に感謝しています。
いろいろと、勉強になりました。