仕事への思いと父への思い

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

お盆明け、
今日から仕事っていう協力会社さんも活動始めました。
ほんとに雨が降り続きます。
室内の仕事でも、雨は嫌です。

私の父は、大工です。
田舎から若い人を呼び寄せて大工に育てながら
工務店をしていました。
昔昔は、日曜日に働いても
「精が出ますねぇ」とか「ようがんばるねぇ」とか、
近所の人たちが褒めてくれた時代でした。
だから、
「父の日参観」に来てもらったことなんてありません。
母からは、
「私たちのために一生懸命に頑張って働いてくれる偉い人」と
ずっと言われて育ちました。
小さい頃は
頭ごなしに怒って理由も聞き入れてくれなかった母に対して、
どうして?と、私の言い分を聞いてくれる父を尊敬してました。

ところが、
思春期である中学生くらいから、
エロさを隠さない女性蔑視の父の発言や態度に、
嫌悪感を感じ始め、生理的に避けました。
その父が、バブルで失敗し、
私が工務店を引き継ぐことになって…

協力業者さんたちと話をいろいろとすると、
「あんたの父ちゃんに泣かされた」とか
「父ちゃんは責任取らん人や」とか、
良からぬウワサがあちこちから出てきました。

そうか、
私たちがここまで育ってきた裏には、
この人たちの犠牲があったんだ、そう思いました。
この工務店の仕事を続けようと思ったきっかけです。
協力業者さんたちのお陰で、
私たちが生活できた恩返しをしたい。
協力業者さんたちのために、
仕事を取ってきて恩返ししよう。
なかなか、微力だけど、そんな思いで工務店を続けました。

もちろん、
お客様の生活を快適に幸せにするお手伝いも、
同じ以上に大切な思いです。
私と関わる人たちが、みんな幸せになって欲しい。
そんな欲張りな思いが、
毎日がんばれる原動力になってます。

最近は、ボケが進んで弱ってきてる父。
エロさだけは少し残ってるようですが、
以前よりは許せるようになりました。
いつだったか
「大嫌いだった父が最期には許せるようになるよ」って
言ってた親友。
なんか、
その気持ちがわかる日が来るのも、もうすぐかなぁ、
って思い始めてます。