空き家は、傷みが早い

「おうちの一生とお付き合いします」みどり建築のみどりんです。

自宅のベランダの裏側に、ツバメの巣。
もう、南の国に帰って行って、今は空き家。
ちょっとづつ、乾燥してきてる・・・
主が居なくなると、傷んでくるもんだなぁ。

子どもが独立して、
旦那が帰って来なくなって、
家には、私だけになってしまったある日。
誰に言われたのか、忘れてしまったけど、
「家に、自分以外の生き物はいますか?」
そう聞かれました。
「私ひとりだけです。
 昼間は仕事してるので、生き物の世話ができないし、
 寂しい想いをさせると、可哀そうだし」
「それは良く無いわ。
 何でもいいから生き物と暮らす方が良いよ。
 家に気を取られるよ」

それまでは、平気で暮らしていたのに、
気を取られる、と言われると、
急に薄気味悪く感じ出して、
以前から気になっていた「ハリネズミ」をお迎えしました。
気がどうこうって、よくわからないけど、
うちに帰るのが、楽しみになったこと、
話し相手ができたこと、
いろんな悩みの支えになってくれたこと、
は、すごく感じます。
確かに、気は紛れるようになりました。
家は、人の気を取るのかな?

空き家は、傷みが早くなります。
人の生活がなくなり、人の出入りがなくなり・・・。
空気の入れ替わりが無くなって、
家も息ができなくなるのかあな?
空き家を見ると、
家は、人と一緒に生きてるんだと、感じます。
住んでる人の気を取って行くかは、謎ですが、
ホッと安心できて、素になれる、
家って、特別な場所です。