中途半端な補助金

50代からのリフォームで女子力アップ工務店のみどりんです。

いよいよ高校野球が始まりましたね。
プチ高校野球だけど、良かったです。
実は、私、
高校時代は野球部のマネージャーやってました。
丁度昭和56年ころかな?

それにしても、あまり聞かないけど、
他の競技も何か、プチインターハイってやったのかなぁ?

昭和56年といえば、
大きく建築構造の法改正があった時です。

新耐震とか言って、
建築の人だったら誰でも知ってる有名はことです。
だから、国も補助金とか出すときは、
昭和56年5月以前の建物に限定しています。

でもね、これ、
鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物についてで、
木造はほとんど変わってないんです。
木造が、
本当に今の耐震構造の基準に変わったのは、
平成12年なんです。
阪神淡路大震災で、木造住宅がバタバタ倒れたので、
新しい木造の構造の基準ができました。
そして、今、多くの人は木造の家に住んでます。

昭和56年って、おおかた40年前。
その時に、新築を建てた人が30歳としたら、今70歳です。
いろいろなご家庭があると思いますが、
だいたいは子供は独立して、
夫婦2人だけで、年金でささやかに暮らしておられる方が多い。

耐震補強で、いくら補助金が100万円以上出たとしても、
掛かる自費の費用は、200万円以上。

家の将来を考えて、
まだ子供がずっと住むとか、
新しく建てたいけど、昔の法律で建った家だから、
建て替えると小さくなってしまうとかとか。
まだまだ未来のある家だったら、
耐震補強の費用を掛ける価値があります。
けど、
「自分たちがいなくなったら、
この家は売られて、子供たちが分けると思う」
って言う人たち、ほんとに多いです。

そんなん、
虎の子の大金掛けて、補強したいと思いません。

本気で、
国は、国民の安心と安全を考えているんだったら、
9割補助するとか、全部補助するとか…
でも、何も工夫しない。

おまけに、
昭和56年以前の建物を、
しっかり補強しようと思うと、
住みながらのリフォームはすごく負担になる。

家財道具類の移動、
工事のほこり、
職人の出入り…。
年配者には、大変。
持病も悪くなります。もう、無理です。

これから先、どんどん対象の家は高齢化していきます。
だから
私は、この耐震関係の補助金を、
平成12年までの家に、拡充して欲しいと思っています。
まだ、
もうひと頑張りしなきゃいけない家なのに、
耐震性能が現基準に達していない場合が多いから。

100年以上に1度のいろんな自然災害が、
次から次へと襲ってくる昨今。
自分のお家の安全性を、
このお盆休みに、改めて見直してみる、なんてどうですか?
お盆は役所も開いてるし、結構暇そうですよ。(語弊がありますね)